ふんどしと読書: 2009年8月アーカイブ

8月に入ってから梅雨が明けたというのは、記憶の限りでは前代未聞なのだが、どうなのだろう。
やっと夏本番ということで、可能な限り保育所のプール解放に通って乗り切るつもり。

夏と言えば読書!ということで(?)近日古本屋にて数冊買い漁ったものを記録してみる。
イマサラ感が否めない、北杜夫の「どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
ドッパマリ!面白過ぎて北杜夫大ファンになってしまった。むつかしい系のやつは読んだことあったんだけど、こんなにユーモアに溢れたお方だったとは。
こんな面白いものを今までシらなかったなんて、何と愚かだったことだろう。

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水産庁の漁業調査船に船医として乗り込んだ精神科医マンボウ先生の珍航海。今更説明するまでもなかろうが...ほんとに一緒に船で旅をしているような気になるのである。絶対無理だと思うけど、私もこんな旅がしてみたい!と心底思った。

どんなに航空機万能の時代になっても、船の持つ偉大な輸送力は何ものにも代えることはできない。日本は四方を海に囲まれているくせに、私たちは船舶の重要性を普段はほとんど顧みもしないのだ。

とあるが、最近息子に船の絵本をよく読んでやるんだけど、その挿絵を見てつくづく思っていたことである。荷下ろしのシーンではかならず何頭もの牛や、でっかい植木なんかが出てくるんだけど、確かにこんなもの運ぼうと思ったら船以外ありえないよなぁと感心していたところなのだ。
それからパリのT夫妻というのはもしや辻邦生ご夫妻のことかな?と思い、調べてみたところ、現在こんな物も刊行中なのであった。何ともタイムリーな企画でホント驚きである。

【特別企画】「パリ東京往復書簡 全38通」辻 邦生・北 杜夫

これもさっそく買って読んだが、友情とは本当に素晴らしいものだと感動せずにはおられない。持つべきものはこういう友達だよなぁと...しみじみ思う。

続きまして、松田道雄「私は二歳 (岩波新書)
「私は赤ちゃん」から約1年。読まねば読まねばと思いながらも息子が二歳になってから読んだ。育児には色んな悩みがつきないものだが、ほんとに松田先生の本を読むと一番ホッとする。

最後は玉村豊男「種まく人―ヴィラデスト物語
37歳で軽井沢へ移住し、後に農園「ヴィラデスト」を開くまでの記録。水も来ていない山を買い、農園を開く...うーむ、凄まじい。とても真似できない...が、都会暮らしの誰もが憧れる田舎暮らしの参考として。つうかヴィラデストめっちゃ行きたい。

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