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イル・ポスティーノ

3月
09

イル・ポスティーノをDVDで鑑賞。イタリアの小さな島を舞台に、亡命してきた詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)と島の郵便配達夫マリオ(マッシモ・トロイージ)の心の交流を描いた静かで美しい作品。イタリア映画はとりあえず風景がたまらない。すぐにそこに行きたくなるような、美しい映像。しょっぱなの漁から戻って来る海のシーンから心を奪われてしまう。
もう一つ私の大好きなイタリア映画に「BARに灯ともる頃」というのがあるが、マッシモ・トロイージはそちらにも出演している(息子役)。マッシモはイル・ポスティーノがクランクアップしてすぐに亡くなったそうで、映画の最後のクレジットに「我が友マッシモ・トロイージに捧ぐ」と出てくる。その前から号泣しているけど、そこでも更にボロボロにされる。
パブロ役のフィリップ・ノワレも去年亡くなってしまって残念だけど、何とも暖かい詩人を演じていて、素晴らしかった。「世界中の空、海、山やその他全ては何かの隠喩になるのですか?」という質問に答えていなかったような気がするが…あまりにも素晴らしい問いなので答えなんて必要ないのだろう。
最近はもっぱらこういう静かな雰囲気の映画を好んで見ています。オススメあったら教えてください。
イル・ポスティーノ
イル・ポスティーノ

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