fun tsuma

やっと入手!

12月
03

出産後、俗世間からかなり遠のいている隙に、敬愛するアキ・カウリスマキの映画のサントラベスト盤が日本で発売されていたというのを知ってから、約半年。
早速タワレコの通販で買い求めるも、2ヶ月近く待たされた挙げ句、「在庫無し」。
その時フランス在住だった友達に、パリのFnacで見てきてもらうも、ダメ。
「街のあかり」公開時にユーロスペースで購入したとのブログを数件読み、悔し涙に枕を濡らす日々。
しかし、しぶとくどんどんググってみますと、「Amazon.de」にどーもあるらしいっぽい感じではないか。
どこの国のアマゾンなんだか全くわからんかったのだが、夫に調べてもらうとドイツ!ということらしい。もちろん全部ドイツ語(と思う)。
私は一瞬で諦めたんだが、夫が大体の雰囲気でとりあえず購入ボタンまで押してしまった!
アマゾンだしサイトも大体同じ雰囲気だからって…そんな簡単にいくんかいな?…と思ってたら、
ポチッと押してから約3ヶ月。今日届いた!
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インターネットとクレジットカードの凄さを、久々に実感したわ!
仕方ないからフィンランドに買いに行くか!とかさえ考えていたのに、家にいて風呂上がりにポチっと押しただけで個人輸入完了ですかい。
すごい世の中ですなぁ、ほんと。
本体価格は19,29€、送料14€で、計33,29€。
仮に本日のレートですと3,899円。タワレコだと3,590円だったので(しかも在庫無し)、ほとんど変わらないじゃないか!
嬉しくて小躍りしてしまった。(いつのレートで換算されるのかは不明であるが)
さてCDの方はこれまた素晴らしい。
「罪と罰」から「街のあかり」まで、2枚組全46曲の特大ボリューム、オペラからガレージパンクまで、アキ・カウリスマキの映画で流れる哀愁漂う音楽を堪能できる喜び。
半年待った甲斐があったというものである。
しばらくは、このCDがヘビーローテーションになること間違い無し。
映画もまた観ようっと。
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↓「過去のない男」より「Muistatko Monrepos’n」をご覧下さい。
CDでは、これのオリジナルバージョン(このおばちゃん”Annikki Tähti”が若い頃)が収録されています。

靴に恋して

2月
03

久しぶりに冬の夜長に一人でビデオ鑑賞(夫と息子がそそくさと寝てしまったので)。
CATVでそれなりに気になる映画をいろいろHDDに録画しているんだけど、さすがになかなか見る時間がなくほったらかしになっているのが溜まってきた。
その中でも、「イマイチそうなヤツ」を選んで、ほんとにつまんなかったら途中で止めてポイしていってHDDの容量を整理していかなくちゃと思って観だしたのが、この「靴に恋して」だった。
ところがギッチョン(って私はよく使うんだが、これ誰が言ってたんだろうか)、予想に反してかなり良くて魅入ってしまい、見終わった後には素晴らしい余韻を残す、つまり全く期待してなかったのがめちゃめちゃ良かった、という嬉しい誤算な映画だった。
なんかタイトルや広告からしてモードっぽいオッシャレーな女の靴マニアの話かいなと思い込んでたんだけど、はっきり言って全然違った。
確かに「靴」はキーワードのひとつではあるが、本当はもっと深ーい内容で、女性の不安や悩み、不器用さや苦労、不幸なんかが入り交じった人間模様を、スペインはマドリッドの美しい町並みを舞台に鮮やかな色彩で描き出している。(最後のシーンはポルトガルのリスボンで、こっちも「行ってみたい!」と思わせるような、美しい映像)
登場人物の5人の女性は、生まれも育ちも年齢もバラバラで、ストーリー最初には誰も全く接点がないかのように思わせておきながら、後々になって「あ、この人はこうだったんだ」とか、偶然に出会ったりしながら、絡み合って行く感じの展開。私はこの手のやつは大好き。
特に私が印象に残ったのは「スリッパを履く女」のタクシーの運転手。やはり息子を産んでから特に「母と息子」の関係がすごくリアルに感じられるせいか、涙腺もゆるゆるだ。この二人は本当の親子じゃないが、お風呂で息子が「(本当の)ママに会いたい」というシーンなど、じんじんくるものがあるし、ヤク中の義理の娘(姉)が暴れても、動じずに、怖がる息子に気丈に「大丈夫よ」という姿は、ほんと素晴らしくて、私もこのように強くならなければと思わせられた。
このように細かい描写をあげればキリがない。他にもあまたいいシーンがあって私にとってはかなり見応えがあった。まあこういう映画は好き嫌い別れると思うし、退屈だと感じる人はとことん退屈かもしれないが、私はかなり好きだった。
ペドロ・アルモドバルの「オール・アバウト・マイ・マザー」に出てたオカマ役のアントニア・サン・フアンと(本当は女性だって知らんかった)、「ボルベール」に出てた妹?のロラ・ドゥエニャス(パリで観たからフランス語字幕だったんで内容イマイチわかってない)が出ていた。スペインではどんな位置の女優さんなんだろう?みんなすごい存在感で、素晴らしい演技だった。監督のラモン・サラサールもこの作品が長編第一作目という事らしく、今後も期待大である。
靴に恋して
靴に恋して

エディット・ピアフ〜愛の讃歌

10月
12

息子を夫に預けて一人で映画鑑賞。「エディット・ピアフ〜愛の讃歌」を観てきた。素晴らしい映画であった。
ピアフ役のマリオン・コティヤールが実に素晴らしい。
舞台で倒れた後、「お願い、歌わせて。歌っていないと自分が自分であることを確かめられないの。」と泣いて訴えるシーンが一番グっときた。
何と凄まじい人生だったのだろう。はぁ〜。ため息出るわ。
という訳で、今もピアフの歌が頭をぐるぐる回っております。でたらめフランス語で。

ところでこれを見に行ったとき、本編の前にやっていた「映画を観るときは携帯の電源を…」等のマナーを喚起するアニメがめちゃくちゃ面白かった。
帰って調べたところ、蛙男商会という人(?)が作っているらしい。有名なフラッシュアニメーターなんだって。知りませんでした。
TOHO系で流れると思うので、ぜひ要チェック。

イル・ポスティーノ

3月
09

イル・ポスティーノをDVDで鑑賞。イタリアの小さな島を舞台に、亡命してきた詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)と島の郵便配達夫マリオ(マッシモ・トロイージ)の心の交流を描いた静かで美しい作品。イタリア映画はとりあえず風景がたまらない。すぐにそこに行きたくなるような、美しい映像。しょっぱなの漁から戻って来る海のシーンから心を奪われてしまう。
もう一つ私の大好きなイタリア映画に「BARに灯ともる頃」というのがあるが、マッシモ・トロイージはそちらにも出演している(息子役)。マッシモはイル・ポスティーノがクランクアップしてすぐに亡くなったそうで、映画の最後のクレジットに「我が友マッシモ・トロイージに捧ぐ」と出てくる。その前から号泣しているけど、そこでも更にボロボロにされる。
パブロ役のフィリップ・ノワレも去年亡くなってしまって残念だけど、何とも暖かい詩人を演じていて、素晴らしかった。「世界中の空、海、山やその他全ては何かの隠喩になるのですか?」という質問に答えていなかったような気がするが…あまりにも素晴らしい問いなので答えなんて必要ないのだろう。
最近はもっぱらこういう静かな雰囲気の映画を好んで見ています。オススメあったら教えてください。
イル・ポスティーノ
イル・ポスティーノ

かもめ食堂観てきました

10月
11

かもめ食堂
かもめ食堂

またまた映画です。既にDVD化されているが、せっかくまだやってたので映画館に観に行ってきた。宝塚のシネピピアは、阪急宝塚沿線住民としてはかなり便利な場所にある。電車1本で降りたらすぐ映画館。隣接カフェのカツサンドが美味かった。
さて映画の方は、ヘルシンキの食堂「ruokala lokki(かもめ食堂)」を経営する女性と、ひょんな事で店を手伝う事になった2人の女性の、これという事件もなく、スローな日常が淡々と描かれる。…とかいうとあんまり面白くないのかと思われるかもしれないが、見ていて飽きない写真のような感じと言うか、北欧雑貨のお店にいるような雰囲気の映画で、女性にウケそう。レディースデーだったからかもしれないが、女性客が9割。
ちょっと演出がオシャレ過ぎるような気も否めなかったが(私はもっと使い込んだ感じのするお店の方が好きだ。もっともオープンして1ヶ月、お客が誰も来ないという設定ではそれは無理というものだが)食べ物が美味しそうだったので、まぁヨシとしよう。トンカツとか豚の生姜焼きがものすごく美味そうだった。あと無性におにぎりが食べたくなる。
個人的には片桐はいりがとても良かった。意外とスタイルがよく、テーブルを拭く姿がサマになっていた。
何が何でもオススメ!とは思わないが、ほっこりと幸せ気分に浸りたい人、和食に飢えてる人、コーヒー中毒者や北欧雑貨とかインテリアに興味ある人は観たら面白いのではないだろうか。
片桐はいりがフィンランドのロケでの滞在を綴った本が出ているそうだ。結構面白いようなので読んでみたい。
わたしのマトカ
わたしのマトカ
片桐 はいり

フラガール観てきました

9月
26

フラガール
フラガール
ジェイク・シマブクロ, サントラ, ナレオ

噂の映画「フラガール」を観てきた。南海キャンディーズのしずちゃんが出ているというので、勝手な解釈でお笑い系のドタバタ喜劇か、スウィングガールズとかああいうライトな感じのヤツとばかり思っていたのに、後半は感動のあまり見ている間中泣きっぱなし。相当予想外に素晴らしい映画だった。あまり広告とかもしてなかったし、フラと言えば夏だろうに、ちょっと公開時期ズレ過ぎたんちゃう?と思ったが、そんなシーズン感は全く影響しなさそう(内容もめっちゃ寒い時期の福島県だったし)なほどいい映画なので、コレは大ヒット間違いないだろう。特に私は蒼井優ちゃんにホレた。「花とアリス」でも美しいバレエのシーンがあったが、今回のポリネシアン・ダンスも圧巻!最後は思わずホントに拍手しそうになった(映画館ももっと笑ったり拍手とかヤジとか合いの手とか入れるようになったらいいのに)。もちろん他の俳優陣も素晴らしかった。しずちゃんもすごくいい味出してたなぁ。
とにかくこの秋オススメの映画である。この映画について書いてあるブログとか見てたらみんな文句なしの大絶賛だし、まだ観てない人はぜひ観に行ってください。

アキ・カウリスマキの映画が好き過ぎる

8月
06

立て続けにアキ・カウリスマキ監督の映画「パラダイスの夕暮れ」と「La Vie de Boheme」を観てすっかりアキ監督に惚れまくっているtsumaです。フィンランドまで会いに行きたいほどです。
音楽好きにとっては、彼が作中使っている音楽もたまりません。
ですので一昨日にアキ監督のサントラを探し求めてタワレコを彷徨っていたのですが、やはり「過去のない男」のサントラしかありませんでした。(もちろん買いました。今も聴きながら更新していますが、やはり素晴らしい選曲で、映画のシーンを思い出します)
2日間に渡り、ネットでずっと彼の作品のサントラを仕事そっちのけで探しておりましたが、なんと先ほど判明しました。「過去のない男」以外はサントラ化されていない事が…。

こうなったら自分でサントラを作るしかないですね!
La Vie de Bohemeで、クラブに行ったときにやっているロックバンド、あれが誰なのか気になって仕方ありません。

ラヴィ・ド・ボエーム/コントラクト・キラー