パスタ皿を金継ぎ

日本の伝統技術に「金継ぎ」なるものがあるのをご存知だろうか?
ここ最近では100均の食器ばかりもてはやされ、皿の1枚や2枚割れても捨ててまた買えばいいわなんて方も多いと思うが、昔の日本人は大切な器やお皿が割れてしまった!てな場合、漆などで繋ぎ合わせ、つなぎ目に金を塗って新たな模様とするなどし、元の姿よりも美しく変身させて再利用していた。この技法を「金継ぎ(または金繕い)」という(詳しくはこちら)。日本人といえば昔はこのように物を大事にする民族だったのに、今となっては全然使えるものまでゴミ、食べられるものまでゴミ、何でもかんでもゴミゴミのゴミばっかり出すゴミ民族になってしまった。

さて、今年の正月にアクタスの福袋に入っていたパスタ皿を、たったの2回しか使わずして端っこを欠けさせてしまった。夫にはブースカ文句を言われ、私自身も結構気に入っていた皿だったので、欠けたまま使ったりもしていたのだけど、いつも欠けた部分を見ては「あー私に金継ぎの技術があればな」とため息をついていたそんな折り、何ともタイミングのいい事に友人Mちゃんが勤めるCAFÉ BONTÉにて「金継ぎ教室」があるというので、行って来た。全然高級な陶器でもなんでも無いごく普通のパスタ皿なので「はぁ?こんなもん捨てて新しいの買った方が早いよ」とか言われたらどーしよう…と思っていたのだけど、もちろん全くそんな事はなく懇切丁寧に教えて頂き、ドシロートの私にも何とこのように美しくパスタ皿を蘇らせる事が出来たのである。
金継ぎ
金継ぎ

このぐらいの規模の欠けの修復で2時間近くかかった(もちろん素人で要領を得ないからというのもあるけど)。全ての工程を終えたこの状態で1週間ほど乾かし、周りについている余分な金粉をうすめ液で取れば完成。真っ白な磁器に金繕いというのもいい感じで、初めてにしては巧く出来たとお褒めも頂き、何しろ自分で修復したということで愛着も湧き、持って帰ってからも夫に自慢したり舐め回すように眺めたりしていた。
まっぷたつに割れたものや、粉々になったものだときっと相当な時間と労力がかかるのだろうけど、それを成し遂げ、また割れる前と同じ様に使う事が出来た時の気持ちというのは格別なものだろう。という訳で今まで捨ててきた陶器や磁器さんたち、修理してあげられなくて本当にごめんなさいという気持ちでいっぱいの、更には早くなんか割れてくれないかなーと軽い破壊衝動に駆られたりする今日この頃である。

ちなみにCAFÉ BONTÉさんの「金継ぎ教室」は毎週月曜、他にもいろいろクラフトカフェを開催されているので是非。金継ぎについては材料費と飲み物付で2000円。一応予約していった方がいいと思われます。詳しくはBlogで。ちなみに私のときはマンツーマンでした。

やさしい金つくろい入門―食器を直す、茶道具を直す
やさしい金つくろい入門―食器を直す、茶道具を直す
大野 雅司, 野上 忠男

2 Thoughts on “パスタ皿を金継ぎ

  1. いの on 2007年4月10日 at 6:20 PM said:

    Wonderful!
    金つぎを知らなかった頃に、割ってしまった茶碗を木工用ボンドでくっつけた事があります。
    当然実用性は無くなり、飾りものになってしまいました。そういうのも修復可能なのかしら。

  2. 木工用ボンドは水性だからあんまり耐用性がなさそう。ちゅうか水に溶けてしまいそうですね。ボンド部分をきれいに取り除ければ修復できるんちゃうかなー。

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